舞台は東京から遠く離れた村、空月村(そらつきむら)。
特にこれといった魅力もない、どこにでもあるようなごく普通の限界集落
その昔、ある人が不思議な生き物をその村で見かけた。らしい。
暗黙のルール、魔が差した行い、都会へのあこがれ、田舎へのあこがれ、
閉塞感、思い出の歌
「時は来た、それだけだ」
おもんぱかった末に恐る恐る動き出した
40前後の、村の中では「若い人たち」と呼ばれる人達の
ビタースイート(ほぼビター)な話。
「とりあえず店、始めるから」
なかなかヘビーな決断を、フワフワした感じで言ったもんだから、ヒリヒリした空気に包まれる。
嫁イライラ、俺ビクビク、わき汗ビショビショ、
どうやらいつものテヘペロは通用しないようだ。
そのうちワラワラ人がやってきて、つぎつぎいろんな事を言うから、心がユラユラ揺れ始める。
仕事とは・愛とは・夢とは・友情とは、
いやいやそんな事どうでもいいっす。とりあえず。